バケットのトラバーサー装置に関して
トラバーサー装置とは、新日鉄エンジニアリングが既存コークス炉の端側に場所がない場合に対して、CDQをコークス炉の中間に設置する場合、あるいはコークス炉4基を一列に配置する場合に対して湿式消火を1基減らし、CDQ2基をお互いに予備として使用できるようにコークス炉4基の中間デッキに設置する場合に、開発した独自技術である。
本装置は構造的に緊密で、安全面においても信頼性のある設備であるため、CDQ建設時に既存コークス炉の正常操業にほとんど影響を与えない。現在、日本では関西熱化学・北海製鉄所（室蘭）などのコークス工場、中国では宝山鋼鉄、首都鋼鉄、遷安コークスなどのコークス工場において、トラバーサー装置が採用され、順調に稼働している。
