CDQ用ロータリー·シール·バルブ(RSV)
一、概要
ロータリー·シール·バルブ(以下はRSVと略す)は、CDQ装置の中で非常に重要な設備の一つであり、排出装置の振動フィーダーの下部に設置されている。この設備により、平均温度の約 200 ℃以下まで冷却されたコークスを連続的·定量的にチャンバーの外へ排出し、コークスの排出温度が均一で,かつ良好な密封性と安定的な稼働状態を保ち,消火されたコークスの品質も安定している。
CDQは、密閉されたプロセスで、循環ガスの漏れ量が厳格に要求される。また、コークスは設備へ強い衝撃·磨耗を与える。このため、RSVに対しては、循環ガス·ダストの外部への漏れを有効に制限し、ライナーには良好な耐磨耗性を持たせることを求めている。この要求をクリアして、初めてRSVは連続·安定的に運転することができる。
以前は、中国国内で立上げた大多数のCDQ装置で使用するRSVは、新日鉄エンジニアリングから輸入していた。弊社は、コスト削減、客先の国内調達と更新需給を満足するために、品質保証の前提下で、RSVの国産化を目指した。新日鉄エンジニアリングは、弊社の出資元でもあり、国産化に関して全面的に支持し、弊社へ技術移転(製作図面の提供、製造SV派遣等)を実施した。
弊社は、日本視察と研究を通して,中国国内の製作メーカを選定し、長期的な協力協議を締結した。CDQプロセスの要求に厳格に従うと共に新日鉄エンジニアリングの規格による製造と検査を実施している。新日鉄エンジニアリングの基準に完全に合致したRSVは、2006年11月以降順調に稼動している。
二、技術性能
1.使用条件
(1) 排出物:コークス、粒度 0~150mm
(2) 使用温度:≤200℃
2. 性能·仕様
排出能力:60~280t/h
減速機とバルブ本体の連結方式:直連式(サイズによってはチェーン連結も採用可)
参考図:ロータリー·シール·バルブ(チェーン)
1.ケーシング、2.ローター、3.チェーン切れ警報装置、4. チェーン駆動装5.台車