北京中日聯公司とフォルモサ ハティン製鉄公司による技術交流会
2025年8月19日から20日にかけて、北京中日聯節能環保工程技術有限公司(以下北京中日聯公司)の董事長・王兆村氏が率いる幹部代表団がフォルモサ ハティン製鉄公司(以下FHS社)を訪問した。代表団には、副董事長・横手孝輔氏、常務副総経理・朱燦朋氏、総工程師・徐海如氏など北京中日聯公司の主要管理メンバーに加え、日鉄設備工程(上海)有限公司の総経理補佐である長谷川路氏も含まれる。今回の訪問は、FHS社に対して中国の先進的なCDQ節能環保新技術及び装置を紹介するとともに、長期的な技術支援協力の構築に関する協議を行うことを目的としている。
訪問期間中、北京中日聯公司代表団は、FHS社の副総経理・李新華氏、副総経理・張河川氏、ならびにコークス工場の工場長・鄒博名氏ら経営陣の熱烈な歓迎を受けた。さらに、コークス工場副工場長の鐘長任氏、闞興東氏など技術担当責任者も交流に参加した。会談は友好的な雰囲気の中で行われ、副総経理の李新華氏は代表団の来訪に対し、心からの歓迎の意を表した。
技術交流会において、北京中日聯公司の総工程師・徐海如氏が、FHS社に対し、中国におけるCDQ分野の最新技術成果と高効率装置ソリューションについて詳しく紹介した。今回提案された技術の主なポイントは、スローピングフリュー耐火物の分割設計、長寿命化を図ったスローピングフリューの耐火煉瓦、サイクロン1DC、高仕様ボイラーによる発電、COG吹込み、自動制御システム、装入時のガス・粉塵処理、分離型装入装置、自動洗浄機能付きシールポットなどである。これらの技術・装置ソリューションは、CDQシステムの性能向上やO&Mのスマート化の実現に向けて大きな可能性を示した。
さらに双方は、北京中日聯公司が有するCDQに関する豊富な経験をいかに活用し、FHS社におけるCDQ設備のより高度で科学的な管理体制の構築を支援するかについて意見を交わした。具体的には、設備のメンテナンス・点検プロセスの最適化、日常的な運転指導や技術支援の常態化を通じて、CDQシステムの高効率・長期安定稼働を強力に確保する方策が議論された。また、オール乾式の適用可能性や将来的な協力の方向性についても、意見交換が行われた。