BSIET、NSEC、BE3の三社連営体は、独自で開発したCDQ技術の優位性、FTKの豊富な建設経験及び効率的な省エネ技術を評価され、首鋼京唐鋼鉄聯合有限責任公司製鉄所の260t/hプロジェクトを落札した。首鋼京唐公司は首鋼総公司の移転計画によって成立された首鋼グループと唐鋼グループの合弁会社であり、年産800万tonの臨海大型製鉄所として国家重点プロジェクトとして位置づけられている。製鉄所は河北省沿岸曹妃甸に新築される。首鋼京唐公司プロジェクトでは、大型設備と先進的高度技術を大量に使用するという高い思想の下で計画されている。大型CDQは首鋼唐公司の思想に合致したプロジェクトとして、首鋼京唐公司の新築7.63m大型コークス炉を対象として建設するのものである。
コークス炉の大型化とともに、そして客先のコストダウン、運転コストの低下という目的を達成させるには、NSECは2005年から、大型CDQ装置の検討と開発に人力と物質を大量に注いだ。首鋼京唐260t/h大型CDQをスムーズに建設するために、NSECは去年からドイツKaisersthule社で建設した250t/hCDQの建設・操業経験を糧として課題を解析し、理論を論証し、1:10モデル試験を実施してきた。そして、今年の初めに北九州の八幡製鉄所敷地内で1:1実験を始めた。3月京唐コークス作業部のリーダーと技術者は実験状況を確認するために訪日し、その実験内容を高く評価した。NSECの大型CDQ技術開発の成果は、今後も建設が予想される7.63m大型コークス炉のニーズに合致したものであり、CDQ最大処理能力は280t/hに対応できる見通しである。また、NSECの技術特徴である高温高圧自然循環ボイラーも採用している。本大型CDQを採用することにより、140t/h×2基よりも、「建設コストを約20%削減」「運転コストを約20%削減」「建設面積を約25%削減」することが可能である。首鋼京唐公司大型CDQ処理能力は260t/h、蒸気発生量は151t/hになる。このプロジェクトは2008年10月末に立ち上げることを目標としており、立上げ後全中国において、ひいては全世界において一番大きなCDQとなり、最新鋭のCDQ設備のモデルになる。
現在、全世界が注目している首鋼京唐公司の建設は順調に展開されている。曹妃甸を科学的発展のモデルに建設するという胡錦涛総書記の重大指示に従い、首鋼京唐公司の各級リーダーと技術者は科学的な発展の道を歩み、きめ細かく論証し、大胆に戦略を決め、真っ先に首鋼京唐公司で大型コークス炉向け大型CDQを採用した。目下、本プロジェクトの試験と設計は同時に行われ、首鋼京唐公司の全体工程に従って進められている。近い未来に、世界先進的な技術を持つ大型CDQは首鋼京唐公司の省エネ、CO2排出削減に巨大な貢献を捧げ、曹妃甸科学発展モデルの看板になれることを、我々はかたく信じておる。